経済は一流、政治は二流 | ||||
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アベノミクスとかいう分けの分からぬ言葉でもって表わされる、近頃の、あまりの政府と企業、それにマスコミ、の仲好しぶりをみていて、表記の言葉を思い出した。バブル経済華やかし頃だったと思うので、かれこれ20年以上前のことだが、いわゆる財界の誰かが言って、マスコミの記事になり、それがその後に結構な事件になったことがある。 誰だったか名前は忘れたが、この表現に対して元気のいい政治家が、ケシカラン、と噛みついたのである。問題は、けしからんというのは別にどうでもいいことなのだが、その後、「謝れ」と強硬に主張し、どういう形であったかは忘れたが、このセリフを言った経済人に本当に謝らせるということがあった。こんなつまらない話を、当時、新聞だかテレビだかで知らされて、「何という不毛」、とあきれ返ったのを覚えている。 相手が財界人であろうが、誰であろうが、政治家がこんなたわいのない悪口を言われて、本気で怒り、「謝るまで許さない」などという幼稚園の園児のような対応をし、それがまかり通り、誰も止められなかったというばかばかしさは、絶望的である。経済が一流か、政治が二流かどうかは知らないが、こんなバカ騒ぎがまかり通る世の中は、間違いなしに三流であったであろう。そして、この一流・二流の痴話げんかの後、日本は、崖を転がり落ちるように、元気をなくしていったのである、経済も政治も、そして社会自体も。 ジャパンアズナンバーワンとおだてられ、一流を自負していた経済は、バブル崩壊で見るも無残な自信喪失となり、「我々も一流だと」食ってかかった政治は、経済の崩壊になすすべを知らず(というか、さかさまの政策をとり)、今に至っていることは隠しようのないところである。 そうなると、この痴話げんかは、古き良き時代の出来事と笑い飛ばすしかないのかもしれないが、「桐一葉、落ちて天下の秋を知る」。ちょっとしたことに、先を暗示するものが潜んでいるとしたら、本当に恐ろしいことだなと、今になって、感じる次第である。今のような時代なら、誰もこんなおめでたい喧嘩はできそうにない。そして、正に、真逆の仲好し君の状態となってしまっているのである。もし、同じようなことが起きるとすると、今度は、経済人が、「政治は一流だが、経済はまだまだ1.5流だ」とか言って、ごますりをするのであろうか? これはこれで、又、何とも、情けない。 |
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