地震予知失敗で禁固６年
３７．アンコールの拍手 2012/12/27 ３６．総選挙、やれやれ 2012/12/17 ３５．祭りの会その後 2012/12/11 ３４．地震予知失敗で 　　　禁固６年 2012/11/22 ３３．「ねじれ国会」って 　　　何やねん 2012/11/14 ３２．暴力団撲滅に反対？ 2012/10/24 ３１．法学教育 2012/09/24 ３０．人が変わる 2012/09/04 ２９．和牛商法とテレビ広告 2012/08/22 ２８．政党は、意見の差 　　　というより、 　　　選挙母体の差 2012/08/03 ２７．政党の存在理由 2012/07/27 ２６．祭りの会 2012/07/20 ２５．投票に行って 　　　一万円の日当を 　　　もらおう！ 2012/06/27 ２４．選挙のあり方 2012/06/20 ２３．大きな災害と 　　　個人的な不幸での 　　　被害者救済の差 2012/06/11 ２２．才能と所得 2012/05/18 ２１．さらに固定資産税 　　　について 2012/04/19 ２０．ゴルフ場にかかる 　　　固定資産税 2012/03/21 １９．バカは死ななきゃ 　　　治らない 2012/03/02 １８．子供の火遊び 2012/02/13 １７．知的財産権の保護 2012/01/16 １６．１０センチ・２０センチの 　　　津波予報を当てて 　　　何になる 2012/01/11	先週から、ニュースは総選挙一色になってしまい、少し旧聞になってしまったが、先ごろのイタリアのアクイラ地震予知に関する裁判は、さすがに話題をさらったようである。結果は、少々、学者さんたちに気の毒な気もするが、もっと注意をして予想についての言葉を選んでおれば、こんなことにはならなかったのかもしれない。でも、地震予知そのものの正体を浮き彫りにしたようなところがあり、又、イタリアの国民性が出たようにも思え、どこか面白さすら感じるところもある。 この判決自体については、あれこれの関心はない。裁判というものは、そういう（基準があってないような）ものであり、いろんな意見が出るのはごく自然なことである。　強いて言えば、裁判が正しい結果を出すのではなく、裁判の結果が正しいこととされるというだけのことのようである。　ただし、地震予知そのものに関しては、以前にこの一言でも書いたように、大いに疑問がある。　一つはっきりしたことは、これまで地震予知・予報が現実的に役立ったという記憶は全くないのに、今回の例でもわかるように、かえって害を及ぼすことが生じうるということである。百害とまでは言わないが、一利もないことをいつまでも続けさせることの方がおかしいと思われる。この際、「地震予知の発表は、テレビや公の機関では扱わない」こととすべきではなかろうか。もちろん、好きな人は関わればいいが、それは、占い師と同じ世界であり、それを信じる人だけが週刊誌やネット経由で情報を仕入れれば良いこととなる。少したとえとしてはまずいかも知れないが、例えばＵＦＯのようなものの報道が特定のマスコミ媒体に限られているように、地震予知はごく限られた媒体での扱いとすべきであろう。 そうなると、正式なところで発表もできないことのために毎年大金を投じている国の地震予知事業が維持できなくなる。と、関係者は心配することとなる。しかし、正にその通りであり、ほとんど進歩のない研究、現実的な機能としては占いと変わらないレベルのこと、にお金を投じ続けるのは、背任罪を犯しているに等しいと言えそうである。お金が有り余っているならともかく、東北での震災・原発事故への対応でいくらお金があっても足りない状況において、こんな趣味のレベルにしかない調査・研究に国のお金、税金、を使うことは、即刻やめた方がいい。やる気のある人が、税金ではなく、民間の寄付を募ってやるべきことであろう。
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