暴力団撲滅に反対? | ||||
37.アンコールの拍手 2012/12/27 36.総選挙、やれやれ 2012/12/17 35.祭りの会その後 2012/12/11 34.地震予知失敗で 禁固6年 2012/11/22 33.「ねじれ国会」って 何やねん 2012/11/14 32.暴力団撲滅に反対? 2012/10/24 31.法学教育 2012/09/24 30.人が変わる 2012/09/04 29.和牛商法とテレビ広告 2012/08/22 28.政党は、意見の差 というより、 選挙母体の差 2012/08/03 27.政党の存在理由 2012/07/27 26.祭りの会 2012/07/20 25.投票に行って 一万円の日当を もらおう! 2012/06/27 24.選挙のあり方 2012/06/20 23.大きな災害と 個人的な不幸での 被害者救済の差 2012/06/11 22.才能と所得 2012/05/18 21.さらに固定資産税 について 2012/04/19 20.ゴルフ場にかかる 固定資産税 2012/03/21 19.バカは死ななきゃ 治らない 2012/03/02 18.子供の火遊び 2012/02/13 17.知的財産権の保護 2012/01/16 16.10センチ・20センチの 津波予報を当てて 何になる 2012/01/11 |
なんて言えば、袋叩きにあうのだろうか・・・。怖い、怖い。別に暴力団が好きだといっているのではないし、暴力団がなくなって、それでいい世の中になる見通しがあるなら、それは、賛成である。しかし、暴力団がいない世の中がみんなにとって本当に住みよいのかどうかは、よく考えないと分からない問題だ、と思っている。特に、近頃の、キャンペーンには、少し違和感を覚える。つい最近も、インターネットの遠隔操作で犯人扱いされて逮捕され、「自白を強要された」事件が話題になったが、暴力団でなくても、誰しもいつ何で警察に捕まるか知れないのであり、どうも、緊張感がなさすぎる気がする。 そう言えば、先ごろ、お隣の国の有力な政治家が、「打黒」と称して暴力団一掃運動を行い、勇名をはせたが、その陰で、警察国家のように不当な弾圧を繰り返していたとの話が漏れ聞こえてきている。それも、本来は表ざたになるはずではなかったのに、幸か不幸か、はずみでばれてしまったようである。暴力団的なものが全くいない社会は、常識で考えれば、警察国家のはずである。街を歩いていて、暴力団に因縁をつけられるのは困るが、些細なことで手続き的には合法的に警官に引っ張られるのも、困る。警察は、その気になれば、誰だって、逮捕容疑の対象にできるのが今の法制度である。先月だったか、奈良の警察官が、ぶらりと歩いていた人物を、「浮浪」という軽犯罪法違反で逮捕したとのニュースが流れて話題になっていた。 ボケーと歩いているだけで逮捕されるような怖さがあるのである。どうも、我が国の人々は、権力性善説的な感覚のところがあり、「悪いものを排除するのが何故悪い」といった、横や裏を見ようとしない癖が染みついているようで、心配である。悪い奴にも、いいところがあり、いい奴にも悪い裏があるのに。 特に、組織となると、裏表は避けられない。それを前提にして初めて、何とか社会のバランスが危ないながらもとれているはずである。世の人や組織をいい人間と悪い人間、いい組織と悪い組織、に色分けするようなことは、ろくな結果にならないことは、過去の歴史が雄弁に物語っているはずのことである。組織は、外からの監視がないと、必ず、腐敗する。 暴力団が大手を振って街を仕切るのは困るが、彼らが全く存在しない社会というのも、私には、空恐ろしい。間違いなく言えるのは、その代わりに、為政者と警察・検察が権力を握り、裏では汚職・癒着が蔓延しているであろうことである。とてもじゃないが、今よりいいとは思えない。その気になれば、いつでも、誰でも、ブタ箱送りに出来るだけの力をもつこととなる。 そして、それを止めるような気慨が今のマスコミにあるとは、とても、思えない。企業やお店は、暴力団からはたかられなくなっても、その代わりかどうかは知らないが、警察OBを以前の倍の数で嘱託や顧問として雇わないといけなくなることだけは、間違いあるまい。暴力団対策としてではなく、警察対策として。 |
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